何が違うの?WiMAX+5GとWiMAX2+の違いを解説!

2021年からWiMAXも5G時代に突入しました。これまでのWiMAX2+は4Gのみで通信をしていましたが、これからWiMAXの契約を検討したい人向けに、WiMAX+5Gとは何なのか?何が違うのか?何が変わったのか?など、WiMAX+5GとWiMAX2+の違いについて解説していきます。
そもそもWiMAX+5Gって何なのか?
UQコミュニケーションズは2021年4月8日に「WiMAX+5G」の提供を開始しました。名称にある通り5G回線でも通信できるサービスです。
ただし、この5G回線はauの5G回線を使ったサービスになります。そのため、WiMAXの回線はWiMAX2+のままです。併用して利用するサービスと思ってください。
WiMAX2+回線に関しては、2022年秋から帯域の一部を5Gに転用する予定なので、ゆくゆくはWiMAX回線も5Gになります。
WiMAX+5GとWiMAX2+の違い
- 5Gだと通信速度が速くなる
- 料金プランが違う
- 3日あたりのデータ容量が多くなる
- au 5G以外にも4Gの一部の周波数帯が使える
- WiMAX2+だけより対応エリアが広い
- 5Gに対応した端末が必要になる
WiMAX+5Gルーターには5G,4GとWiMAX2+回線を搭載
先述の通りWiMAX+5Gルーターは3つの回線が使えます。WiMAX2+のルーターに5G回線がプラスされたと思ってくれれば良いです。
しかし、実は利用するモードがWiMAX2+ルーターとは違っています。
回線はモードで変わります
- スタンダードモード(5G,4G(Band1,3),WiMAX2+)
- プラスエリアモード(上記の他に4G(Band18)が使えるようになる)
スタンダードモードは通常のモードで月間のデータ通信の上限はありません。WiMAX2+ルーターとは違い、5Gの他に別料金無しで4Gが使えるようになっています。ここが大きな違いです。
もう一方のプラスエリアモードは、4Gの周波数帯Band18(バンド18)が使えるようになるモードです。このモードを利用する場合は追加料金が月1,100円必要になる会社があります。月間通信量は15GBまでなので注意です。
Band18って何?
Band18って何?と言う方もおられるかもしれません。Band18は800MHz(メガヘルツ)の周波数帯のことになります。周波数帯が低いほど電波が届きやすい特性があり、圏外に悩まされることが減ります。
- WiMAX2+はBand41(2.5GHz帯)
- au 5Gはn78(3.7GHz帯)
- au 4GのBand1は(2.1GHz帯)
- au 4GのBand3は(1.7GHz帯)
※GHzはギガヘルツ
WiMAX+5Gルーターで使える周波数帯と比べるとBand18の800MHz帯(0.8GHz帯)の方が低いことがわかります。
正直、こんな所で差を作るのはズルいというかセコイと思いました。まあ、差別化して商売する必要があるのでしょう。
WiMAX+5Gの解説はここまで
以上で、WiMAX+5GとWiMAX2+の違いを解説しました。次項目からは過去に記載していたWiMAX2+とWiMAXについて解説しています。
知らなくても困ることは無いですが、WiMAXの歴史が知りたい方はお読みください。
WiMAXや2+とは何なのか?
2009年にUQコミュニケーションズが「UQ WiMAX」のサービス提供を開始。この初期の回線が「WiMAX」です。下りの通信速度も最大40Mpbsと現在と比べ10倍以上も遅い回線でしたが、無制限で利用できる回線でした。
2013年には「WiMAX 2+」のサービス提供を開始。総務省から新しい周波数を割り当てられ、下りの通信速度も最大110Mbpsにアップしました。以降、220Mbps、440Mbosと現在に至るまで高速化しています。
WiMAXとWiMAX2+の違い
- 通信速度が違う
- 通信規格も違う
- 利用する周波数も違う
- 対応エリアも違う
- 規格に対応した端末が必要になる
- UIM(SIM)カードの有無
例えるなら、「ドコモのスマートフォンでauの回線を使うことは出来ません」でしょうか。
WiMAX2+ルーターにWiMAX回線とau 4G LTE回線を搭載

WiMAX2+のサービスを開始した当時は、まだサービスエリアが狭い欠点がありました。そこで、旧式のWiMAXと4G・LTE回線も使えるルーター「HWD14」や「HWD15」を開発、販売。
一時期は3つの回線が使える状態でした。
回線はモードで変わります
- ノーリミットモード(WiMAX)
- ハイスピードモード(WiMAX・WiMAX2+)
- ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+・4G/LTE)
※ハイスピードプラスエリアモードが月間通信量7GBまでなのは、この時から始まっています。
WiMAX2+が下り最大220Mbpsに高速化しモバイルルーターが2タイプに変化
この高速化からWiMAX2+モバイルルーターはW06などのWシリーズと、WX06などのWXシリーズになります。
WシリーズはW01から最新機種のW06までWiMAX2+と4G・LTE回線だけ利用できる端末になりました。
WXシリーズはWX01とWX02だけがWiMAXとWiMAX2+に対応した端末になります。
その結果、消費者は4G・LTE回線を取るか、WiMAX回線を取るかの選択をしなければなりませんでした。
高速化の代償でWiMAXが13.3Mbps化
WiMAX2+を高速化させるため、WiMAXが使っていた周波数帯の一部をWiMAX2+用に利用転換しました。簡単なイメージで例えると、5本指のうち4本をWiMAX2+で使う感じです。
このため、220Mbps化された地域からWiMAX回線の速度は下り最大13.3Mbpsに低下し、停波という未来が見えてきます。
WiMAX2+と4G/LTEの違い

ハイスピードプラスエリアモードを設定すると、4G/LTEの回線が使えるようになります。ただし、オプション料が1,100円(税込)掛かるので注意です。(3年契約をしている方は無料)
WiMAX2+と4G/LTEの違い
- 電波(周波数帯)が違う
- 通信速度も違う
- WiMAX2+と4G/LTEを同時通信して通信速度を高速化できる
- WiMAX2+よりエリアが広い
4G/LTEの大きなメリットはやっぱりエリアが広いことでしょう。地方や山間部に行くとWiMAX2+のエリア外なことが多いですが、auの4G/LTEなら電波を掴むことができる可能性があります。
デメリットは月間通信量が7GBまでなので、使いどころが難しい気もします。スマホがメインなら何とかなるかもしれませんが、ノートパソコンの利用がメインだとデータ通信量に注意しなければなりません。
ちなみにauのスマートフォンを利用中ならWiMAX2+と組み合わせて節約ができます。以下のページで確認してみましょう。
WiMAXは2020年3月31日に停波しました

2018年9月に発表された通り、WiMAXは2020年3月31日で停波しました。
正確には4月1日の1時過ぎに停波したそうです。
上の画像でもNL(WiMAX回線)が圏外表示しているのがわかります。
これでWiMAXで使用していた周波数帯が、今後WiMAX2+で使われるようになります。
UQコミュニケーションズ株式会社は、周波数の有効利用を目的に、2009年2月より提供してまいりましたWiMAXサービスを2020年3月31日をもって終了いたします。また、WiMAXサービスの終了に先立ち、2018年9月30日をもちまして、WiMAXサービスの新規加入のお申込み受付を終了いたします。
https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/201809031.html
WiMAX関連の終了アナウンス
- 2016年1月末nojima WiMAX Serviceを終了
- 2017年3月末WiMAXハイブリッドサービスを終了
- 2018年1月末PEPABO WiMAXの新規受付終了
- 2018年2月27日エディオンネットWiMAX統合ポータルページ経由の新規受付終了
- 2018年3月末au one net WiMAXコースを終了
- 2018年9月末WiMAXサービスの新規受付終了
- 2020年2月28日UQ 1Dayプラン終了
- 2020年3月31日WiMAXが停波